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(夫)秋・冬学期の必修科目まとめ

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UCLA Andersonでは、一年目の秋、冬学期は必修科目が大勢を占めています。

学部時代にすでに履修したなど、その科目について十分な知見を有している場合は、
Waiver試験をパスすれば、必修科目を受けないこともできますが、
私はまったく専門違いの分野からやってきたので、(統計学を除く)すべての授業が新鮮でした。

というわけで、今回は、秋、冬学期に受けた必修授業で学んだことをまとめてみました。

(1)秋学期
①Data & Decisions(統計学)
確率、ベイズの定理、二項分布や正規分布等、サンプリング、検定、回帰分析、ディシジョンツリー、情報の価値を学習。確率論、期待値、記述統計、正規分布の等確率分布、母集団及びサンプルの統計的手法(標準偏差・平均値等)を用いた確率・リスク分析、サンプルから母集団の推定、サンプルをもとにした意思決定における信頼区間の判定、仮説検定、回帰、重回帰等をテーマに、臨床疫学やマーケティングにおける実用例を交えて学ぶことで、机上の空論ではない統計の活用方法を知ることができた。

②Managerial Economics(経済学)
経営者の意思決定の観点から、ミクロ経済学の理論と現実の諸問題への応用を学ぶ科目。限界売上及び限界費用を用いた利潤最適化、消費者行動、需要関数及び需要弾力性(価格、競合・類似商品価格、収入レベル)、回帰分析用いた需要予測、生産者行動、生産関数(資本と労働)、費用分析(固定費・変動費と短期費用・長期費用の最適化)、完全競争/独占・寡占・独占的競争、オークション、情報の経済学及びゲーム理論、モラルハザード等について、駆けるように迅速に学んだ。加えて、Wall Street Journal等の主要経済誌の記事に基づき、これらの理論が各事象をどのように説明できるか議論し、より理解を深めることができた。

③Finance Foundations(財政学基礎)
ファイナンス理論の基礎を一通り学んだ。カバーした要素は、現在価値、債権や株式価値の計算、DCF(割引現在価値法)、金利、リスクとリターン、CAPM(資本資産価格モデル)、ポートフォリオ理論、市場の効率性、WACC(加重平均資本コスト)、エクイティバリュエーション、デリバティブ、戦略的代替のバリュエーションと多岐に渡り、財政学における各項目を深めるにあたっての基盤を築くことができた。

(2)冬学期
①Operations Technology Management(生産技術管理論)
ボトルネック理論、待ち行列理論、在庫管理、外注管理、リーンマネジメント、グローバルサプライチェーン管理、プロジェクトマネジメント等をテーマに、モノやサービスを製造又は提供する際の工程分析を学んだ。変動性や工程の複雑さに応じて実在企業をパターン化し、ケースやシミュレーションを通して、現実的な問題に数式で表される理論を適用して解決を図る行うことで、数式で表された理論が実際のサンプルとしてどのように表現されるかも経験した。

②Business Strategy(事業戦略論)
事業戦略とは何かから始まり、ポーターのファイブフォース分析、競争優位、価値創造、価値連鎖、ゲーム理論、ネットワーク効果、プラットフォームモデル、企業戦略等について学んだ。これらの枠組みを用いて実在企業のケースを分析する際に、財務諸表を用いた定量的な分析を加えることで、単なる後付の説明ではなく、実際に企業がその理論に沿って通り行動していることが手に取るようにわかった。

③Marketing Management(マーケティング管理学)
マーケティングにおける基本的な枠組みである3C分析、STP分析、4Pを学び、その後、ケースを通じて、学んだ枠組みを繰り返し応用し、各枠組みに関連する理論を学ぶなど、さらに深掘りして理解を深めた。細かな広告や販売促進の方法ではなく、組織としてのマーケティング戦略を考えることを主眼に置いており、集団に何かを伝える方法論として広く応用できる手法を身につけることができた。

by maki-lalala | 2018-07-20 03:10 | MBA留学

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